旅立った日

晴れて暑い。半袖Tシャツを着る。

8時半ごろ起きて3匹に朝食をやり、家事をする。マチ子はまだ歩いていて、今日は調子がいいのかなと思う。

お昼は古久家でサンマーメン。昔懐かしい醤油ラーメンといった感じでほっこりした。食後はまっすぐ帰宅して、家でお茶をする。昨日届いた、我が家の猫らに会ったことがあるOさんからの差し入れのクッキーをいただく。バターの香りが良く美味しい。ご自身も大変なのに我が家のことを気にかけてくれて本当にありがたい。


午後になってマチ子の四肢に力が入らなくなってきた。それでも歩こうとして倒れるのを繰り返す。マチ子、頑張らなくていいんだよ、と身体の下にフリースのブランケットとペットシーツを敷いてやったら、静かに横になった。

夕方、夫が動物病院に行って輸液と吐き気どめの注射を受け取る時に主治医と話してきてくれた。この段階でまだ歩いていることに先生は驚いていたし、マチ子も私たちも頑張っていてすごいと褒めてくれたそうだ。それを聞いて少し泣いた。


夜、マチ子に添い寝する。唇の色が白くなってきていたので、夫に、もしかしたらそろそろかもしれないから今のうちに風呂に入ってくるように言う。マチ子の頭を撫でながら、「ありがとう、がんばったね、えらいね、大好きだよ、ずっと好きだよ。」と言い続ける。しばらくしたら呼吸が荒くなってきたので、慌てて風呂上がりで洗面所にいた夫を呼び、二人でマチ子に声をかけ続けた。すると小さく声をあげて痙攣を起こし、眠るように亡くなった。2022年5月29日23時50分。13歳だった。


愛しいマチ子が死んでしまった。もう私の膝の上に乗ってくることもないんだと思うと涙が止まらなくなった。一方で、早く体を清めて冷やさねばならないと冷静な自分もいて、テキパキとマチ子の手と口の周りを綺麗にし、ブラッシング、もしもの時のためにと冷やしておいたアイスノンをタオルで巻きマチ子の下に置く。あとはもう夫と二人でマチ子のそばに座り「マチ子は本当によくがんばったね、すごい猫だね。」と言い合った。


マチ子を私の部屋に移動して、少しだけ眠ることにする。午前3時。

豆腐の間借り

食べ物と映画と猫となんてことない日常をつぶやいています。スタローン愛が強め。

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